きた みた よんだ

みたりよんだりしたものを記録するブログ

【映画】ジュマンジ

今すぐ割って燃やせ!!!!

埋めるとか沈めるとかダメ!!!!今すぐ割って燃やせ!!!!!

というのが一番最初の感想でした。

あと色々起こる前にサイコロ振りまくったらダメなのかな。

というふうに突っ込みながら楽しく観れるいい映画でした。

 

えらく見覚えのある美少女だと思ったらキルスティンダンストだった。この人は本当に顔が変わらず、そのまま成長したんだなー

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の時もそのまんまだったもんな。

 

ロビンウィリアムズは少年の面影を残した笑顔の演技がすごい。

私生活が荒れてたらしいけど、なんとなくわかる。

普通の生活ができる人には出せない表情のような気がするのは、彼が優れた俳優だったからなんだろうな。

ほぼ自殺のような死に方をした人でも、映画の中ではきらきらと輝いている。

それが俳優のすごさで、映画が存在する意義の一つなんだろう。

 

 

ジュマンジ (字幕版)

ジュマンジ (字幕版)

 

 

 

【映画】シェルブールの雨傘

「あなたの雨傘はわたしよ」

一卵性の母と娘、恋人ではなく母親を選んだ娘のお話。

 

どうもこのお母さん、問題から目を背けがち。

お金がなくて自分の店が潰れそうだという時に「髪型を変えれば…」とか言って美容院に行こうとするのなんかもう、見てられない。
(しかしその後の髪型も変わってないママである)


娘の恋人との年齢を理由に反対してるけど、娘の結婚相手が気に入らないだけ。
娘が金持ちな紳士に見初められたらさっさと結婚させるし。

本当はその相手と自分が結婚したかったのを、娘を使って叶えてるのが嫌な感じです。
ジュヌヴィエーヌを見初めた宝石商、妊娠しててもあっさり結婚するって言うあたりほんとすごいね…

 

「この夢はあなたとじゃないと叶えられないものではない」

けどそんな母親も娘も悪いとは思えないんですよ。女性が抱いていい夢なんてほとんどなかった時代だろうから。

恋人のギイの夢は「ガソリンスタンドを持つ」なのにヒロインであるのジュヌヴィエーブの夢は「子供の名前はフランソワーズ」

この「母になることが女の喜び」みたいなのがね!真綿で首を絞められるような気分。

あとその夢、別に相手が誰でも叶えられますよね…

 

選べる夢と別れ方の違い 

ここからは「LA LA LAND」との比較になります。なぜなら「LA LA LAND」の元ネタが「シェルブールの雨傘」であると聞いたからです。(若干ネタバレします)

 

両作とも「好きだけど別れなければいけなかった二人」がテーマだけど、根本的に違うのが「別れの理由を受け入れられたか否か」

シェルブールの雨傘では兵役(政治)と家庭の台所事情という、自分ではコントロールできない事情が別離の原因だから、彼らは納得できていない。

LA LA LANDは互いの夢と野望を叶えるためという、自分たちで選んだ別離だから、彼らは納得している。(しかも夢を叶えている!)

このアップデートのされ方は本当に好きです。今の自分の生活を肯定できてれば幸せ。そして肯定のためには納得は不可欠。

 

LA LA LANDがミュージカルじゃない!と批判されてたのはシェルブールの雨傘がイメージソースだという話が広まったせいかも。

なにせシェルブールの雨傘は全編歌いっぱなし!(踊らないのでミュージカルではなくオペラだという話もありますが)

 

シェルブールの雨傘」は色使いが本当に綺麗で勉強になるので、たまに見返したいですね。

原色と原色の組み合わせなのに喧嘩してなくて、上品。けど家の果物は超不味そうに見える。なぜだ。

ファッションも可愛くて真似したくなりますね。ジュヌヴィエーヌが着てたコートはバーバリーでした。

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シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]

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【小説】あのこは貴族

東京に確実に存在するが、秘密にされている貴族と、決して交わらない庶民について

何代も前からお金持ちで、政治家先生もたくさん出ている家の出身で、幼稚舎から慶応。話すと感じがよく優しいが、秘密主義。よく見るとハンサムだが昔からずっと同じであろう坊ちゃん刈り、それが今回の王子様。

オザケンもそんな感じだな…

 

一部舞台が慶応だから、桐野夏生様の「グロテスク」と通ずるところも。

 

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

 

 

 

呪いを断ち切れ革命を起こせ

王子様もお姫様も、単なる舞台装置なので自我はいりません。自我が産まれたら発狂します。

【注意】まぁまぁネタバレします。

 

結婚は単なるシステムの一つなのに「結婚さえすれば幸せになれてすべて解決」と思わされているところに地獄がある。

 

いやーよい作品でした!!!貴族階級である華子の察してちゃんぶりにかなりイライラしたけど、その描写も見事だし、ラストの爽快感が最高!

 

山内マリコさんの作品のいくつかは、王子様を中心にして様々な女の子が周りにいるという構図。「ここは退屈迎えに来て」は読んでて頭を抱えました。

 

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

 

 

 

女の子たちは革命を起こして呪いを断ち切れているのに王子様だけは呪いの連鎖に組み込まれたまま。

ざまぁと思うのが半分、「自らを救えよ!お前が断ち切らないと完全なる革命にならないんだよ!」と襟を掴んで揺さぶりたいのが半分。

王子様という存在もシステムの一部だから、王子様じゃなくなるんですが、男の子の方が保守的な傾向は強いみたいですね。

女の子は結構お姫様じゃなくなって自力で立てる人間になれるんだけど。マイノリティなせいかな。

 

地方出身アウトサイダーな私は楽しく嬉しく読めたけど、貴族階級の人たちはどんな感想抱くのかとても気になります。

周りに貴族いないから確かめる術がないけど。

 

創作だとわかっていてもビリーバビリティ(作品の中の説得力)が抜群。

本当に頭にきたのが、祖母が言う「離婚した女は一生不幸になる(立派な男に嫁がないと幸せになれない)」という発言。これは呪い。

自分がなくて人に察してもらわないと生活できなかった華子が、その呪いをぶち壊せたのは本当に嬉しかった。ふふっと笑えるエンドをいつも用意してくれるところがすごく好きです。

 

あのこは貴族

あのこは貴族

 

 



【映画】ホーム・アローン

ゲーム「影牢」の元ネタ?

主人公自身は攻撃する術を持たず、敵を待ち伏せて罠にかけて攻撃するゲーム「影牢」はホームアローンがモデルなのかも。

ホーム・アローンは「子供が置いてけぼり!留守番中泥棒きちゃった!どうしよう!?」みたいな展開がサクサク進むんだろうと思ってたんですが、結構じっくり心理描写してるんですね。お母さん頑張る。お父さんもっと頑張れ。

 

大人が「自律的に動く子供」を描くと「大人にとって大変都合のよい子供」になる矛盾

この映画は子供対子供で、大人にとって都合のいい子が勝つ物語。
泥棒がおもちゃを盗んでるんですよ、これは完全に子供。

カルキン君に与えられた役割は「完璧に善良な子供」子供。

最高の可愛らしさと賢さと、手に負える程度の生意気さを兼ね備えた理想の子供像を完璧に演じている。
そういう「大人が描いた理想の子供像」にカルキン君は押しつぶされたのではないかと妄想しました。

「大人である俺たちの機嫌を損ねることなく、可愛らしく、適度に生意気に振る舞え」という抑圧はグロテスク。

おきまりのドラッグやアルコール依存も「都合のよい子供」からの逃走の表れだったんじゃないかと。

 

そうでなくても、いきなり脚光を浴びて周囲が変わってバランスを崩しますよねぇ。

親が自分のギャラを巡って裁判するなんて、グレない方が無理。

彼は俳優で人の指示を受けて動く仕事を生業にしていたから発散も難しそう。

その観点からすると、マイケルジャクソンはアーティストとして自分の思いを昇華する術と才能を持っていたので、かなり安定してた方なんだなあと思います。

なぜここでマイケルジャクソンが出てくるかというと、彼も子供のころからショービジネス漬けだったのと、「Black or White」PVにカルキン君が出ていたからです。

マイベストPV。最高にかっこいい。

 

エマ・ワトソンとかナタリーポートマンとか、女子は髪をバッサリ切るなどでイメージ変えやすいけど、男子はベビーフェイスで売れた場合、イメージを変えるのが難しいのかも。

可愛い王子様タイプは演技力薄っぺらと決めつけられて大成しないし。

(そういうレッテル貼りも酷い)

ブラピやディカプリオはマッチョになったり太ったりしてダーティな役を沢山こなしてからやっと演技派な扱いになったし。

 

 

 

 

【邦画】菊次郎の夏

北野武主演の映画は初めて。こんなに佇まいがかっこいい人だったなんて!
両津勘吉みたいだなーと思ったら下町の人なのね、そこから知らないレベルなんですよ

あと細川ふみえが夢のようにきれいな女性で驚いた。声も可愛くて天使みたい!

 

この音楽だけでもう泣くよ

有名なピアノ、久石譲の「菊次郎の夏」のテーマソングなのね。CMソングだと思ってた。

 

クズは行動がバリエーション豊かだから困る

ばかやろうてめえこんちくしょう(一息に)

北野武演じる菊次郎が、本当に、どーーーーしようもなくクズ。人に迷惑をかけても全然平気。ゆすりたかり平気でやるし、ごね得でなんとかしようとする。いちゃもんダブスタお構い無し。

ジャグリングやタップダンスなど、芸に関する好奇心が強くて飲み込みが早いのも子供っぽい。

 

優しさは優しさで返される

菊次郎はかつての自分と境遇を重ねた坊やに対しては優しく振る舞るまうようになる。

やってることは相変わらず、ゆすりたかり盗みだから美化してるといったらそれまでだけど。

ありがとうとごめんを初めていうシーンではさすがに目頭があつくなりましたよ。

大人たちが坊やに楽しい思い出を残すべく頑張ったのはきっと、子供の頃「こういう優しい大人たちに会いたかった」という願望もあるんだろうなぁ。

井手らっきょさんが裸で出てくるところ、たけしさんすごく笑いを堪えてたんだけど、これアドリブなのかな。師匠の度肝を抜くために色々やりそうじゃないですか。

 

なぜ「菊次郎の夏」なのか

この物語の主観も主人公も坊や。でも、タイトルは最後まで名乗られなかった「菊次郎」

これはなぜだろう?とずっと考えながら観てたんですが、おそらく、この二人がともに時間を過ごした最初で最後の日だったんでないかな、と思います。妄想です。

ラストにちょっとだけマッドマックスFRみがありました。行きて帰る物語、告げる名前。

 

お笑いから映画へ、昇華の方法の変化

「映画を撮るっていうことは自分の履歴書を書き換えているようなもの」と北野監督は言っていましたが。

お笑いという芸は、「普通」「常識」といった軸からちょっとずれたところに発生するものだから、観察眼や視野の広さがないと継続できないもの。観察眼や視野の広さを持っていると、自然と嫌なものも目に入る。

ブラックユーモア(赤信号みんなで渡れば怖くない)である程度昇華してきてはいても、間に合わなかったことも多いのでは。

だから、お笑いで天下を取った北野監督が細やかな情緒の描写をしても特に驚きはしませんでした。流石だなー!と唸りっぱなし。聡い人は大変ね。

 

菊次郎の夏レビューを見てたら見つけたブログ。こういう展開の文章大好き

 

 

菊次郎の夏 [DVD]

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【映画】フォレスト・ガンプ

アメリカの歴史と寝た、超シングルタスク男の一代記

「馬鹿と鋏は使いよう」はこの男のためにある言葉

 

演出が映画の手本かってくらいの素晴らしさ!

ワンカットでさりげなく、キャラクターの置かれている状況をきっちり示す。

脚装具のシーンや偉人との合成ときったCGの使い方も上品…完璧かよ…と思ってたらバックトゥーザ・フューチャーの監督だった。そりゃ完璧なはずだ。

 

改めてじっくり観ると、いろんな偉人やパロディがちりばめられてて超笑える。

子供の頃は全然わからなかったユーモア。

フルメタルジャケット」のパロディは声出して笑いました。超褒められてる!

偉人に会いすぎだなと思ったけどフォレストが偉人だからですね、納得

 

そして見終わって大号泣

大切な人と一緒に観るべき映画はLA LA LANDではなく、フォレスト・ガンプです!

 

一期一会という邦題

「一期一会」を座右の銘にしている人に対してはどうも警戒してしまいますが、この邦題はぴったり。バス停で話を聞いてもらう人たちも、ダン小隊長も、一生のマドンナであるジェニーも、一期一会。そして死も生の一部である(そこはまだ私にはよくわかりません)

 

2016年個人的ベスト映画だった「pk」と何か似てるなーと思いながら観てたんですが、アーミルカーンはフォレスト・ガンプを演技モデルにしてるんじゃないかと思い至りました。見開いた目、まっすぐに走る男

 

ジェニーの青い鳥

彼女にとって「安らぎ」は「非日常」

彼女は父親から暴力(おそらく性的なものも)受けていて、家に安らぎがないのか普通の感覚。「ここではないどこかに行きたい」と思う人。幼馴染のフォレストは彼女にとっては忌まわしい生活の一部になってしまっていて、真摯に自分を愛してくれていても共に暮らすことができない。暴力を振るう男と一緒になってしまう。

自意識も「私なんか」が標準だから、「お前なんか」と言わないフォレストを受け入れることができない。そこから脱却できたのかな、彼女は。死を目前にして安らぎを得られたのはよかった。

彼女の墓前でフォレストが「君の家はブルドーザーで潰した」と報告した時「いい男に看取られてよかったな!!」と泣きましたよ。

青い鳥はそばにいるんですね。

 

 

 

【邦画】めがね

 ちょっと一杯黄昏ましょ

 「めがね」は「かもめ食堂」と同じで、監督は荻上直子さん・主演は小林聡美さん&もたいまさこさん。二作品ともゆったりと時間が流れて空気が澄んでて、美しい食事風景が魅力。

「めがね」は「かもめ食堂」からさらに画面の美しさがパワーアップ!エメラルドグリーンの海や白い砂浜、春の緑の美しさが鮮やか。

画面を引き立てるシンプルな編成の音楽。

お刺身のような造り。

空間とか食材の使い方が本当に贅沢なんだけど、一番贅沢なのは薬師丸ひろ子さんの使い方。あそこ!?

 

かもめ食堂に続き、もたいまさこさんの超越した感じがなんとも魅力的。

そして今作ではモテモテ。私にもかき氷ください!自転車の後ろに乗せてください!

 

三日くらいこんなところでリフレッシュしてみたいですね。なぜ三日かというと黄昏の才能がないから。都会の喧騒とスマホが大好きだよ…

 

以前友人が「かもめ食堂」をオススメしてくれたんですが、今作「めがね」は別の友人がオススメしてくれた作品。

全然関係ない二人なんだけど、なんか雰囲気が似てる。とても朗らかで優しくて大好きで憧れる感じ。

 今度メルシー体操しましょうね。意外と機敏な動きが盛り込まれてますよあれ。

 

めがね

めがね