きた みた よんだ

みたりよんだりしたものを記録するブログ

小説

【小説】母性

母親に母性が備わってるなんて嘘ですよ 産院に置くには刺激が強すぎる作品なんでないかしら?? この本を知ったのは出産直後。子供を産んだ病院に置いてありました。誰だチョイスした奴は。 母性 (新潮文庫) 作者: 湊かなえ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日:…

【小説】だから荒野

幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。 これは「アンナ・カレーニナ」の冒頭ですが。 不幸な家庭のお話。不幸な家庭になるっていうのも、幸福な家庭になるのと同じ位ワンパターンです実は。 この小説読んだら「…

【児童文学】兎の眼

パンクロック児童文学 連れ合いイチオシの児童文学。図書館で予約して借りてみたら昭和55年発行限定500部・埼玉福祉会発行・一冊4500円のやたら大きいやつだった。文字が非常に大きいので、これ読んだ後だとスマホの文字がえらく小さく感じる。 タイトルの「…

【小説】あのこは貴族

東京に確実に存在するが、秘密にされている貴族と、決して交わらない庶民について 何代も前からお金持ちで、政治家先生もたくさん出ている家の出身で、幼稚舎から慶応。話すと感じがよく優しいが、秘密主義。よく見るとハンサムだが昔からずっと同じであろう…

【小説】かもめ食堂

ゆるふわに見える日常の土台は、強く凛々しい精神 映画を観てからの小説。 映画からは怒りや強さがかなり抜かれていたし、登場人物たちから人生に対する後悔や不安がすっぽり抜けてたけど、小説にはそれらがきちんと描かれている。 優雅な生活なのに、かもめ…

【小説】何者

地獄の釜がフルオープンッッッ!!就活時代の自分に読ませたい…twitterなかったけど…「やっぱり自分は恵まれてる!周りに感謝☆」「人脈は大事」はmixiに流れてたけど…その文字列をtwitterでネトストするのはだいぶ先だったけど…意識高い系、周りと同じなんて…

【小説】日本のセックス

前半のめくるめく性の狂乱から、後半のサスペンス劇へ。土石流のような展開に目眩が止まらない!樋口さんは視点がものすごく女性的だといつも思う。男性の甘さやずるさ、バカさを擁護しないし、女に夢を抱かない。男の都合を押し付けない。登場人物それぞれ…

【小説】雑司が谷RIP

前作も相当面白かったけど、この続編20倍くらい面白い!前作は雑司ヶ谷を焼き討ちしたくなったけど、それ以上の凄まじいものを用意してくれてるよ!神か!女二人で世界に復讐と革命をもたらそうとする(黒ウテナ!)物語だし、「新しき世界」のような容赦ない…

【小説】さらば雑司ヶ谷

この人の小説、毎回必ずアナル責めがあるな。ものすごい勢いとバイオレンスさに大興奮。雑司ヶ谷を焼き討ちしたくなる!(雑司ヶ谷は新卒時にパワハラで4/1に内定辞退させられた会社がある)(完全なる私怨)雑司ヶ谷の会社には学生時代から二年ほど行ってた関係…

【小説】化物語(下)

※ちょっとネタバレ上巻の感想はこちら自己処理能力の高さが裏目に羽川さん、なんだかんだ言って自分の頭脳と理性を過信してる。自己処理能力が高すぎる人は、自分で何でもなんとかやってきたから、諦めるのが下手だし感情の損切りができない。あららぎくんに…

【ミステリ】46番目の密室

うーん、BL。(うーん、マンダム。のリズムで)こういう、探偵役と親友の男ってコンビはね、萌えざるをえないですね…とか思ってたら衝撃のBL。推理小説は詳しい感想が書けませんな…するすると読み進められる爽やかな喉越しの文章でした。新装版 46番目の密室 (…

【小説】化物語(上)

アニメ放送時にはリアルタイムで観てたけど、小説は未読。そのせいで、全部アニメのキャラデザと声に自動変換。やっぱすごいアニメだったなー、今観ると多分恥ずかしいけど。怪異はコミュニケーションやトラウマの暗喩だというのはわかる。迷いのある人間の…

【小説】オレたちバブル入行組(半沢直樹シリーズ)

なるほどこれはドラマ映えする。もう、怒鳴る怒鳴る。論破論破。決め台詞で怒鳴る演出ばっかりだもんね日本のドラマ。下町ロケット読んで「特許関係の裁判パートが一番面白いけど、絵的に映えないな…」と思ったところはことごとく省略されてたのでなおさら。…

【小説】下町ロケット

ニヒルでワイルドな肉食系男子(ナカシマ工業)にいじめられてたら、エリート財閥の御曹司(帝国重工)が出てきて「君がほしい」とか言い出して、そしたらナカシマくんが「お前を一番欲しいと思ってるのは俺だ」って言い出して…あたし(佃製作所)どうなっちゃうの…

【小説】ルーズヴェルト・ゲーム

自分の将来を潰した人間に直接制裁を加えられる君が羨ましい。直接殴る以外に昇華させる方法はいくらでもある、とわかっていてもね。ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/14メディア: 文庫この商品を…

【小説】カモられ女の一生、な本2冊

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)作者: 真梨幸子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/05/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (59件) を見る カモられ女の一生その1。フジコは徹頭徹尾問題を見て見ぬ振りして先送り→爆発して殺人…