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【新書】私とは何か「個人」から「文人」へ

ロースおじさんがオススメしてたので読みました


↑本の内容とある程度重複してる内容の記事でした。

人は人に合わせて、ペルソナを被るのではなく、相手にあわせた人格「分人(個人よりも小さい単位)」を作っているという話。


コンビニ店員には社会向けの最大公約数で通る分人で処理して、共通の趣味を持つ友人には彼に対する分人で接している(相手は趣味の話をする自分しか知らない)

人1人が持つ分人にはそれぞれ限度があって、付き合う人間が偏ると、彼ら用の分人が出ている時間が長くなるため、それ以前の付き合いの人は「あの人は変わった」と思う、という。

仮面鬱といわれる現象も、分人という概念を用いると「会社用の分人はストレスにより参っているが、友人用の分人は健康なため遊びにいくことができる」のであると簡単に説明ができる。

個人的には「人との別離の際、別れそのものと同時に、その人の前でだけ生きられていた自分を、もう生きることができないということに悲しみを感じる」がグッサリきました。

この「分人」という概念、知ったら気持ちが楽になる人は多いんじゃないかと思います。

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)