【社会学】意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの
ピープルデザインとは:心のバリアフリーをクリエイティブに実現すらための思想と方法論そのもの。
ファッションやデザイン、エンターテイメントやスポーツなどのコンテンツを手段にマイノリティに寛容なダイバーシティを実現する「行動」を発動するデザイン。
意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの
- 作者: 須藤シンジ
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「かっこよさ」「わくわくする感じ」を心から大切だと思っているので、身体障害者に向けて「かっこよさ」「デザイン」でアプローチして自主的に街に出てもらおう、という考え方には拍手したい。
いつも思うのが「特別扱い」は「相手をスポイルする行為」であるということ。
「できることには差があるから、互いに差があることを認めて役割分担しよう」という考え方が日本人は下手すぎるんだなーと思う。
だから「専業主婦が伴侶にいる前提の男モデル」しか雇用形態がないんだろう。
あと、この本にも書いてあったけど、「身体障害者が行うことは、目的が『がんばる』ことになってて、創り出すものがことごとくダサい」とかね…!
幼稚園・小学生時代、児童館の本読み聞かせや老人に向けての出し物とか、ダサすぎてほんとに大嫌いだったよ!
「杖がかっこよくないから」という理由で、杖を使いたいと思わない人いっぱいいるのも、根本は同じ問題。
「マイノリティはダサく健気で庇護欲をかきたてる存在であれ」というメッセージ。
弱い者が大嫌いなんだよな基本的に。
私は「おもてなし」が日本人は得意であるというのも懐疑的。
正しくは「超村社会で、マジョリティはお客様扱いで上げ膳据え膳されるけど、それ以外は奴隷扱い。マジョリティから外れたことがない人だけ『日本は最高』と言っている」。
そういう嫌な構造の一部を動かす力を、ピープルデザインは持っていると思う。
とりあえずコミュニケーションチャーム買ってみようかな。文字のサイズはもっと大きい方がいいと思う。
ダサいもの、潔くないものに対する大いなる嫌悪感は、幼稚園・小学生の時にダサすぎるお遊戯や、子供向けと舐めて作られたものしか与えられなかったからだと思う。
今は子供向けデザインでかっこいいのかわいいの多くてほんとに羨ましい。
— キング.ス.モ.ッ.モ.O型ハイオク (@msmsm_msm) 2015, 12月 20
あと「歳をとったらかっこよさ・かわいさを求めるのはみっともない」という風潮が薄まってきたのも嬉しい。
「俺の庇護欲をかきたてる老人じゃないと世話してやらないぞ」という思想は糞食らえ。
— キング.ス.モ.ッ.モ.O型ハイオク (@msmsm_msm) 2015, 12月 20