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【映画】用心棒

スタッフロールと映像が合成されてる!!
この時代のスタッフロールは冒頭なのに、人の名前を流すだけというのはもったいない、という意識がやっぱりあったんだろうなー
かっこいい習字の後ろで動くキャラクター。
導入としては最高ですね。

三船敏郎PVで、とにかく初めから終わりまでかっこいい。
七人の侍」や「隠し砦の三悪党」は、キャラクターの移動を魅せる映画だったけど、「用心棒」は小さな町が舞台で箱庭的だから、ちょっとスケールは小さめ。
しかしそれもまた良し!と思えるのは、黒澤明監督の「画面に絶対映らないタンスの中身や
薬箱の中身まで拘る」という、徹底的なリアリズムのせい。
当然CGがないから全て本物。

今では予算の関係で絶対実現できない作品ばかりだから、

リメイク担当させられる=死亡フラグでしかない。合掌。

CGはどうしても重みがないから、本物の迫力に負けてしまうんだよなー

あと、昔の映画あるあるではあるけど、長回しがすごく多い。
上へ下へ斜めへ横へ、複雑に動くカメラワークに加え、監督自ら行う巧みな編集で、常に滞りなく流れが切れない。
その分演じる人のプレッシャーは凄まじかっただろうなー

黒澤映画が作られていた時代は映画がちゃんと産業として成り立ってて、日本自体もイケイケドンドンな上り調子だった。
モブとか、今の映画だと10人くらいで済まされるであろう場面に30〜50人は出てくる。
今の時代との違いを端々からも感じさせられるなぁ。

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次は続編の椿三十郎を狙います。