【心理学】境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害は生まれつきのものではない
わりと産まれながらの性分とされやすいけど、実際はそうではない。
- 人はストレスにさらされて、バランスを崩して境界性パーソナリティ障害になる
- 境界性パーソナリティ障害は克服することができる
- 克服した後は、成熟した人格を得ることができる
神は自らを助くる者を助く。絶望の先に希望がある。己の欲望を把握せよ
ヘルマン・ヘッセの例。
それらがなければ、ヘッセは無理をして親の期待に応えるのも、両親が過度にヘッセに期待をかけるのもやめられなかった。
当たり前を疑え、自分の欲求を素直に聞き取れ
ストレスの根元は「自分のなりたい自分像と現実がミスマッチ」なので、己を知ることが1番の近道。育ってきた環境が自分にあっていない場合も多いので、まずは常識だと思ってることを疑い、自分の望みをきちんと把握すること。
激しい感情に感情で返してはいけない
本人が感じている感情自体をはぐらかしたり、否定する接し方は最悪。
「それは思い過ごしだ」「そんな風に感じる必要はない」というと、本人は感情を抑圧してしまう。
もっと最悪なのは「そんな風になるのが病気だ」「不満ばかり言わないで、やってもらってることに感謝しろ」という言い方。相手の反発心を煽るだけ。(こんな教師いっぱいいたなー)
これは境界性パーソナリティ障害に限らず、すべてのコミュニケーションに共通すること。
とはいえ、境界性パーソナリティ障害になってしまった人に対峙し続けるのは体力的にも精神的にも辛いものなので、逃げちゃっても仕方ないよなー
あと、働いて子供に構ってやれなかった母親が悪い、という言説が多かったのは残念。
- 作者: 岡田尊司
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