きた みた よんだ

みたりよんだりしたものを記録するブログ

【小説】何者

地獄の釜がフルオープンッッッ!!

就活時代の自分に読ませたい…twitterなかったけど…「やっぱり自分は恵まれてる!周りに感謝☆」「人脈は大事」はmixiに流れてたけど…その文字列をtwitterでネトストするのはだいぶ先だったけど…

意識高い系、周りと同じなんて思考停止系、エリート街道まっしぐらで挫折経験なくてプライド傷つきまくり系、リア充でさくさく進む系、自分を守るためのマウンティングマウンティングマウンティングの嵐!!ありとあらゆるところをサクサクえぐってくださる。
後半「うぼぁぁぁぁ…」って言いながら読んでました。

もうすごかったです、傷つかないようスマートに生きるために色々やってたことが反転して大出血。
もうやめて!!私のLPはもうゼロよ!!

クソリプだろうけど、彼らには「何か気になることを、10年間続けてみなよ。なんらかの形で成果が出るよ」と伝えたい。
大人の方が人生何倍も楽しいよ。

あと内定貰ったからってパワハラで辞退させられたりするからまじで色々気にすんな!!

好きなことやれ!!(血涙)

朝井リョウさんは「ボクらの時代」に出ているのを見たことがあったんだけど、空気読むのも分析するのも回転が速すぎて、生きるのが辛くなりやすそうな人だなーと思ってたから、小説読んでものすごく納得した。
爽やかさや透明感が常にあるから、スマートな現代人っぽくもあるんだけど。
最後まで一気読みしました。すげえ面白かった。劇薬だった。

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

「人は、自分の持って生まれた性質によって物笑いになるのではない。自分にありもせぬ性質を真似て物笑いになる。」

そして物笑いにしてる君、お前はどうなんだね?という小説でもありました。もうじき出血死よ

人としてのズルさを1番感じたのは瑞月さん。この人絶対主人公の好意を知った上で都合よく甘えてるだろ。ズルいけど、ズルさとは賢さである。