【エッセイ】叶恭子の知のジュエリー12ヶ月
ファビュラスな姉様による、シンプルで力強い格言集
知ったふり、わかったふりをするのではなく、知らないこと、わからないことがあれば恥ずかしがらずに率直に聞く。それが、エレガントということです。
自分が好きなこと、確信が持てることに従って生きる。それは、他人に媚びない生き方です。
世の中のすべてから愛されようといった虫のよいことは考えず、異端を恐れずに進む。
それがわたくしの原点です。
「 トリオリズム」でも力強く綴られた恭子様の哲学を端的に読みやすくまとめた一冊。
これ「よりみちパン!セ」シリーズなのね。ティーンエイジャー向けの本。
これは日本の女の子みんなに読んでほしいよ!
合間に12〜16歳の女の子からの質問と、それに対する恭子様の答えがあるんだけど、どれも返答が力強い。「わからないことは素直に質問する。相手への敬意や感謝の気持ちは忘れない。嫌だと思うことに無理に付き合わなくていい。周りにあわせて自分を歪める必要はない」と、はっきり言ってくれる大人ってほとんどいない。
例えば「自分の通う学校の制服が野暮ったくて、登校するのも嫌になってしまう」という子に対するお答えはこちら。
「学校に行く義務がある間は学校に行きましょう。あまりに辛くて体や心に支障が出るとか、制服の規則を変えるよう学校に働きかけたり、私服か校則が自由な学校に入学し直したりといった放送を持たないのであれば、ネガティヴなエネルギーを自分の中に溜め込むのはよしておきましょう。おしゃれへの関心があるなら帰宅後の私服に興味を注ぎ、センスを磨いていきましょう」
もうパーフェクトですよね…
これ2011年の本なんですが、「一緒にトイレに行ってくれる子がいない」という子と「日本に帰国して転校したら、友達とトイレに行かなければいけない習慣でつらい」って子がいて。
それに対して恭子様は「日本は女の子にとって生き辛すぎる」と言っていて、本当にその通りだと頷きました。
装丁がとても綺麗で豪華なのも恭子様らしくて素敵、と思ったら祖父江慎さんか!
一番衝撃だったのはこのフォントの「ど」
一瞬「ご」と読んでしまう。恭子様フォント?
- 作者: 叶恭子,叶恭子(挿画) 100%ORANGE(表紙)
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2008/08/23
- メディア: 単行本
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