【漫画】タッチ
漫画の完成形をみた
言語では表せない、登場人物たちの感情の描き方が素晴らしい。
カッちゃんが死ぬ直前の描かれ方、勤勉な秀才の弟が、才能を活かす努力をしない怠惰な兄を見る時の視線。
タッチを読まずに漫画好きを名乗ってたのが恥ずかしい…
南ちゃんのどこが悪女なんだ問題
南ちゃんが同い年のたっちゃんに、マッサージしたり料理作ったりと「やたらとケアをする」のが当たり前なところは気になったけど(まぁ時代のせいかな)
南ちゃん自身は自立心が強くて、たっちゃんのことを簡単に置いてけぼりにする子だから普通に好感持てました。優秀すぎるが故の葛藤も描かれてたし。
「南は頑張ってないように見える?」って同級生に聞く一コマで、余裕でなんでもこなしてるように見える南ちゃんにも、日々の葛藤があるとわかる凄まじさ。
南ちゃんはずっとたっちゃんのことが好きで他の男になびかないし(というか普通に友達づきあいしてるだけなのに気を持たせてるとかイチャモンではないか)、自信があるから媚びないし、客観性も超あるから自分がモテるのを知ってるだけなのに、ウィキペディアでは自意識過剰と記載されてるのはおかしい。
モテる女子や美人な女子が、自分はモテてる・美人であると正しく認識してるだけなのに「自意識過剰」っていちゃもんつけられる事案はよく見るので毎回イライラする。
おっさんどもは「自信ないけど実は…」って女子が本当に好きだよね、買い叩けるから!
南ちゃんに限らず、タッチは現実を把握する力や客観性がものすごく高いキャラクターばかり。
みんな自分の持ってるものと持ってないもの、周りの人が考えてることを慮って行動するキャラクターだった。その一番の犠牲になってるのがたっちゃんだったんだよねぇ…。
タッチ 文庫版 コミック 全14巻完結セット (小学館文庫)
- 作者: あだち充
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/01
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