【漫画】凪のお暇(5巻)
ゴンさんかわいい、影薄いけどかわいい
あんなに凪を振り回してたのに出番少なくなってちょっと気の毒だけどかわいい…
しかし今回の語るべきキャラはこちら!
才色兼備の市川さんについて
この5巻では市川さんという、才色兼備の女性キャラクターの内面が掘り下げられます。
市川さんは飛び抜けて美しい容姿だけではなく、努力家で、仕事の能力も持ち合わせている完璧キャラです。
しかしその完璧さゆえに、上司や取引先の男性から過剰な(時にはセクハラな)賛辞を受け、それを見た周りから妬まれ敵視される不遇な境遇。
わかる感じとムカつく感じが混ざり合って、見ていてつらい!!!
慎二くらい秀でていることに開き直って堂々とできていたらまだ違ったのかもしれませんが、まだ25歳では周りに気を取られて疲労してしまうのも無理はないですね。
大いなる力はそれを使いこなす技量がないと、不幸になりやすいという、わかりやすい事例です。
なぜ「わかるけどムカつく」かというと、ブス扱いはもっと悲惨だからです!!!
妬まれた美人は排除されるだけで済みますが(そしてわりとすぐ次のコミュニティに入りやすい)、ブスは排除されない代わりに粗末な扱いを永遠に受け続け、尊厳を無限に削られる地獄に落とされます。自力で抜け出さなければ死ぬ。
でもそんな地獄を作り出してるのは美人ではなく、「自分はジャッジする側だ」と高みの見物してるおっさんどもだから、一緒にぶっ壊していきましょうね…
容姿は能力値に対して、瞬間的にブーストがかかる
市川さんの苦悩の内約は、何か成果をあげても「容姿のおかげ」で努力が透明化され、自分の内面を見てもらえないこと。
彼女はすごくレベルが高くて自分が普通かちょい下になる場所(エリートが集まるところ)にいくか、容姿がいいことが前提になっている芸能界にでも行った方が楽そうだなと思います。
あと生きてきた間ずっと美人枠だと、そこから外れた時にブーストかからなくて戸惑っちゃうこともありますからね…そこで自分の実力が容姿でかさ上げされてることに気づいたり気づかなかったりして、それはそれで辛そうなものです。
ルッキズムは性欲よりも強い本能である
どうやら見た目で判断するのは本能である模様。
最後6ヶ月の赤子ですら、テレビで女子アナが映るとニコニコします。
また、可愛い女性に遭遇すると大喜びする赤子を見ていると、「見た目がいい人がいいと判断するのは本能なんだな…」と思い知らされる昨今。
見た目をよくするための啓蒙や商品は溢れかえっていますが、見た目に対する認識に関してはなんの教育もありません。
「見た目が良い」というのは「走るのが早い」みたいな才能の一つであるということはさっさと一般化していきたいところです。
それは教育でなんとかなるのではないか。
トイレだって教育で行くようになるわけだし。
とりあえず私は赤子ウケするようにヘアケアと筋トレに精を出します。
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