きた みた よんだ

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【小説】スペードの3

人生のピークを自分で設定しちゃってる人は本当に不幸だな…
過去の栄光にとらわれて変われないし、変われない人は替えられてしまうのだ。

器用貧乏なくせにプライドが高い人に厳しいな、そんな人に優しい人は、繊細なナイフのような小説を書ける人になれないだろうとはいえ。

「革命なんて起こらない」は、少女革命ウテナの「世界を革命する力を!」からピングドラムの「生存戦略!きっと何者にもなれないお前たちに告ぐ」という時代の移り変わりを感じた。
日々なにかを積み上げて、変化していける人間が強くて、そうでない人間は覆せない。

自分とアキが全く同じ育ち方しててびっくり。
世間を渡り歩くための武器として、画力をあげたり容姿を磨いて。彼女が感じている「自分を高めるための欲望」は本当にいいものだよ。

朝井リョウはツケがたまって首が回らなくなってる人の絶望と再生を描くのが本当に上手いなぁ。

スペードの3

スペードの3