【絵本】谷川俊太郎原作「これはのみのぴこ」「つくる」
今育休中なので、毎日図書館に通って絵本を借りて赤子に読み聞かせをしています。
生後二ヶ月でも本を見て喜ぶのが本当にすごい。今のところ「こぐまちゃんシリーズ」が鉄板。こぐま社と福音館書店を押さえておけば間違いない。
最初は「絵本なんて全然読んだことないし興味ないから、良し悪しなんてわかんないよ」と投げやりでしたが、いくつもみてると違いがすぐわかるようになってきたのも面白いところ。
今回紹介する二冊は「こいつは…やべえぜ!」と衝撃を受けた絵本です。
「これはのみのぴこ」
「これはのみのぴこ」からはじまり、ページをめくると「これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん」、またページをめくると「これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもんのしっぽんずけたあきらくん」というように展開していく構成。
この世界の広がり方に大きな感動を覚えましたよ。
はっきりとした可愛らしい絵は和田誠さん。豪華すぎる絵本だ。
「つくる」
「つちでなにつくる」「つちでへびつくる」
「へびでなにつくる」「へびでつぼつくる」
というように、何かから何かを作る描写が繰り返される構成。
何かが何かを作る、それを淡々と繰り返すのですが、ラストの衝撃たるや。1931年生まれの谷川俊太郎さんだからこそできる、「作ったものを破壊しつくす」もの。絵の力も強烈。こいつはロックだぜ。
余談
初めて読んだ谷川俊太郎さんの詩集は「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」
初めて読んだ時日本語の詩でこんなに攻撃的でかっこいいものがあるなんて!と興奮したものです。
ヘドのにおいにヘドを吐くのは
うちに帰ってからだ
これは偽善よりたちが悪いな