【映画】フォレスト・ガンプ
アメリカの歴史と寝た、超シングルタスク男の一代記
「馬鹿と鋏は使いよう」はこの男のためにある言葉
演出が映画の手本かってくらいの素晴らしさ!
ワンカットでさりげなく、キャラクターの置かれている状況をきっちり示す。
脚装具のシーンや偉人との合成ときったCGの使い方も上品…完璧かよ…と思ってたらバックトゥーザ・フューチャーの監督だった。そりゃ完璧なはずだ。
改めてじっくり観ると、いろんな偉人やパロディがちりばめられてて超笑える。
子供の頃は全然わからなかったユーモア。
「フルメタルジャケット」のパロディは声出して笑いました。超褒められてる!
偉人に会いすぎだなと思ったけどフォレストが偉人だからですね、納得
そして見終わって大号泣
大切な人と一緒に観るべき映画はLA LA LANDではなく、フォレスト・ガンプです!
一期一会という邦題
「一期一会」を座右の銘にしている人に対してはどうも警戒してしまいますが、この邦題はぴったり。バス停で話を聞いてもらう人たちも、ダン小隊長も、一生のマドンナであるジェニーも、一期一会。そして死も生の一部である(そこはまだ私にはよくわかりません)
2016年個人的ベスト映画だった「pk」と何か似てるなーと思いながら観てたんですが、アーミルカーンはフォレスト・ガンプを演技モデルにしてるんじゃないかと思い至りました。見開いた目、まっすぐに走る男。
ジェニーの青い鳥
彼女にとって「安らぎ」は「非日常」
彼女は父親から暴力(おそらく性的なものも)受けていて、家に安らぎがないのか普通の感覚。「ここではないどこかに行きたい」と思う人。幼馴染のフォレストは彼女にとっては忌まわしい生活の一部になってしまっていて、真摯に自分を愛してくれていても共に暮らすことができない。暴力を振るう男と一緒になってしまう。
自意識も「私なんか」が標準だから、「お前なんか」と言わないフォレストを受け入れることができない。そこから脱却できたのかな、彼女は。死を目前にして安らぎを得られたのはよかった。
彼女の墓前でフォレストが「君の家はブルドーザーで潰した」と報告した時「いい男に看取られてよかったな!!」と泣きましたよ。
青い鳥はそばにいるんですね。
【邦画】めがね
ちょっと一杯黄昏ましょ
「めがね」は「かもめ食堂」と同じで、監督は荻上直子さん・主演は小林聡美さん&もたいまさこさん。二作品ともゆったりと時間が流れて空気が澄んでて、美しい食事風景が魅力。
「めがね」は「かもめ食堂」からさらに画面の美しさがパワーアップ!エメラルドグリーンの海や白い砂浜、春の緑の美しさが鮮やか。
画面を引き立てるシンプルな編成の音楽。
お刺身のような造り。
空間とか食材の使い方が本当に贅沢なんだけど、一番贅沢なのは薬師丸ひろ子さんの使い方。あそこ!?
かもめ食堂に続き、もたいまさこさんの超越した感じがなんとも魅力的。
そして今作ではモテモテ。私にもかき氷ください!自転車の後ろに乗せてください!
三日くらいこんなところでリフレッシュしてみたいですね。なぜ三日かというと黄昏の才能がないから。都会の喧騒とスマホが大好きだよ…
以前友人が「かもめ食堂」をオススメしてくれたんですが、今作「めがね」は別の友人がオススメしてくれた作品。
全然関係ない二人なんだけど、なんか雰囲気が似てる。とても朗らかで優しくて大好きで憧れる感じ。
今度メルシー体操しましょうね。意外と機敏な動きが盛り込まれてますよあれ。
【映画】ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
自然に繰り出される暴力!バリエーション豊かな拷問!基本的にみんなバカ!ゴロゴロ産まれる死体!
これぞガイリッチーの群像劇!!!
ゴルフを使った尋問が一番グッときました。
沢山の人物が出てきて、それぞれが欲望や企みを持って動き、交わって炸裂!
収束するラストで大笑いしました。
彼らは手に入れられたのかな?
自作「スナッチ」と比べるとだいぶ荒削りなんだけど、そこに味がある男の世界。
少しだけ出てくる女の子は強気でとてもよろしい。
マイベスト映画「スナッチ」の原型ということで、見覚えのある方もたくさん。
ジェイソンステイサムがツヤツヤしてる…かわいい…
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [SPE BEST] [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
【映画】コンスタンティン
厨二病ばんざい!
私にも悪魔に取り憑かれた人の上に馬乗りになって、小さな聖書を手に悪魔祓いをしたい気持ちがありました…嘘です今もあります
聖水ぶっかけたり金のメリケンサックで悪魔をボッコボコにしたいですよ仕方ないでしょう
人外にモテちゃうコンスタンティンに一般ピープルは憧れてしまうんですよ!!
産まれながらに人でないものが見え、自殺を計ったため天国には行けず、悪魔の命を捧げ続けることで免除を受けようとしているとか、「いっぺんそんな風になってみてぇぇ〜」と思うやつ満載な設定。(実際なったら絶対無理なのも織り込み済み)
ティルダ・ウィントン様演じるガブリエルにいっぺんに心を持っていかれました
美しくて落ち着いた知的な物腰、思わずため息が出ちゃう。そんな美しい存在に嫉妬されるコンスタンティン…羨ましい…
【映画】スタンド・バイ・ミー
やがて大人になる僕らへ
子供時代の最後の二日間
知らない人がいない小さな町が世界の全て。家庭環境が悪いから勉強する環境じゃない、子供達みんな喫煙してるし、弱い立場は奪われ虐げられる場所。未来に希望なんて抱けない。
夢なんてあらかじめ奪われている、そんな四人の子供達の小さな冒険。
12歳のころの友達はもうできないかもしれなけど、そのころみつけた「変えられるかもしれない未来」をつかんだから、それでいいんだよ。
秀逸な邦題
過激な婦人参政権運動をしていた人たちを描いた映画「サフラジェット(婦人参政権運動組織の名前)」を「未来を花束にして」というゆるふわ邦題にされてブチ切れてた昨今ですが、「スタンドバイミー(側にいて心の支えになって)」という邦題は、主題をきちんと表しつつかっこよくて秀逸!
原題は「The Body(死体)」…これは伝わらない。
それにしたって名作すぎる
すごく地味な話なんだけど飽きさせない、低予算なんだけど画面も高級感があって、演出や身なりで彼らの中にも格差があることがわかる。
すごくよくできてる!
異様に美しい存在感を放つ子供
クリスがいい男すぎる!ハンサムで足が長い!彼自身の輝きと演技が卓越していると思ったら、演じたリヴァー・フェニックスもやはり傷ついた子供だった。
「自分を知る人がいないところに行きたい」と泣く演技はなかなかOKが出なかったけど、監督から「大人に裏切られた時のことを思い出して」と言われたら一発OKだったとか。
こんな小さな子供が「大人に裏切られた時」をすぐに思い出せるなんて。
親が所属していた新興宗教で性的虐待を受け、スタンドバイミーの時には既にマリファナでハイになっていたという証言も。
そして23歳で破滅的な死。
ジュディ・ガーランド(13歳で枕営業、覚せい剤・彼女はもっと昔だったし、映画界に色々強いられていたから少し違うけど。)といい、卓越した演技力を発揮する子供というのはひどい犠牲を強いられているものなのか。今の映画界はだいぶマシになったとはいうけど。
それにしてもホモソーシャル
罵り文句が全部「女」で、誰から認めて欲しいかというと「父」
完全に男社会。男社会は男も女も苦しめるんだから、さっさとぶっ壊しましょうね
【映画】ロッキー
40年前…!!
歴史に残る映画界のド定番、観たことなかったので初めて観ました
スタローンがピッチピチ!こんなに綺麗な顔なのに醜いと言われてたなんて信じられない!
帰宅してペットのカメと金魚に話しかけるのかわいい!エイドリアン好きすぎラブラブになるの早すぎ!
壁ドンしてからのメガネ取り、少女漫画のお手本かな?エイドリアンの美人さはメガネで隠しきれてないけど。
エイドリアンは内気な性格だけどキレて怒鳴るシーンがあったので大好きです
私「卵飲みました」友人「卵飲んだか」
練習や試合の尺が短いのに驚いたけど、あの短い試合シーンで手に汗握らせるとは、演出の妙!
個人的には腫れ上がった目を血抜きするシーンにグッときました
昔の映画だからか長尺のシーンも多くて、演技で語るシーンがたまりませんね
ジムのおじいちゃんに怒鳴り散らした後追いかけて家に戻るシーン最高。
はじめの一歩やろくでなしBLUESみたいな、主人公はパンチ力強い大振りインファイターが定番なのはロッキーからなのかな?
思わずロッキーに「コンパクトに!リバー狙え!」と叫んでしまう、そう私は鴨川会長
ロッキーって上映当時は無名俳優とB級監督の低予算映画って扱いだったというけど、そう感じさせないくらいカメラワークとか照明がすごく美しい!
ストーリーをスムーズに伝えるカメラワーク。
ジムのシーンなんか感動してしまう美しさ。
これ観たらグリードのあらすじ聞いただけで立ち上がらざるを得ない
とりあえず4までは観ます
【映画】クラウド・アトラス
奏で繋がる物語
扉を開ければ次の世界が待っている
映画で交響曲をやるとこうなるのか…!
これも革命の物語
一つ一つのストーリーが細切れになり、繋がる、気になるところで別のストーリーになるので終始ハラハラしながら観れる!
「あれ、一人二役?」と思ったら最大6役!女装も多くて全然気づかなかった。ハリウッドのメイクはすごい。
誰が何役やったかのネタばらしのエンドロールは前のめりで見ました。こんなのわかるわけないよ!
あと良いボブ娘映画でもあります。
ペ・ドゥナ死ぬほど可愛いな〜
ウィショー美しいよウィショー!
レビュー読んだらいろんな方が指摘してるけど、手塚治虫の火の鳥っぽい。冒険、反逆、革命、望郷。
何度も観たくなる傑作でした。
3時間という長丁場な映画だけど、二回目以降の方が短かく感じそう!
2回目以降は短く感じる映画は傑作の条件です