【洋画】恋人たちの予感
「君のめんどくさいところも愛してるよ」
「このセクハラ男、殺す!滅っ!滅!」と思いながら観ていたら、ラストで泣いていた…
デリケートな地雷を全て踏んで爆発させるくせにラストは感動してしまう力技恋愛コメディ!
※罵詈雑言と盛大にネタバレします
男女の友情が成り立つか否かはその人次第だけど、相手を性的に良いと思うか否かだけしか判断しない人とは成立しませんね
いきなりマンスプレイニングから始まって「君は最高のセックスを知らない」「最高のセックスをした相手は誰だ?」とかいうセクハラになってていきなり観ててつらい!
質問に答えないと男が拗ねるから結局答えてるし。
のっけから「ニューヨークに行って夢を叶える」と言うヒロインを「根アカだから」という理由でバカにするし、なんだこの男!
そのあと「君は魅力的だ」とか言い出して「はぁ?口説くの!?あなたは私の親友の恋人よ!?」と反論したら「百歩譲って口説いているとしよう」「やっぱり口説く事にした。男と女の間にはセックスがあるから絶対友情は続かない。魅力がない女でも抱ける」とか言い出してほんと胸糞、こんな男討つべし討つべし
ラブコメで互いの初対面の印象は最悪だったというのは王道だけど、こっちの初対面も最悪だこの野郎!
とか思いながら観てたんですが、この男、映画が進むにつれてずいぶんマシに。歳をとっても八つ当たりしたりと、わりと最低なんだけど自分から謝るし。
こいつ「女性を性的な消耗物として審査しかできない男」だけど、ヒロインとは長く交友期間を持っているから、ヒロインに対しては人間的なところをきちんと見れるし、人と人として付き合えるようになったんですよね。
初対面で車から蹴りだされても文句言えないことしてるけど。
「彼、結婚したくない人だと思ってたけど、ほんとは私と結婚したくなかったのよ」「これ進研ゼミであったやつだ」
アラサーになるとこの事例をやたら見ます。結婚したくないって言ってた草食男が、彼女の有無に関わらず、結婚したい女を見つけるとものすごい勢いでアタックしてスピード婚します。
お前足あったのかよ。
あと「彼(彼女)とは友達」と豪語していた相手と性的な関係になってしまったあと、女性は超笑顔なのに男性は超真顔なのは笑ってしまった。つらい。
「他の人は君の欠点だと思うかもしれないことでも、僕は好きだよ愛しているよ。完全にあなたを受容しますよ、人間として。」
ラストは不覚にもジーンときてしまいました。サンドイッチを注文するだけでもいちいち作り方や配置を指定するのに時間をかける人とは、私の場合友達付き合いでも厳しいので、なんか説得力があったんですよね。
あと主人公たち、親子関係についての言及が全くありませんでした。最近の映画は必ず親子関係についての描写が入るので。それも流れかな。
レイア姫じゃないキャリーフィッシャーを観たのは初めてでした。普通の格好してる方が違和感ある。ビッグタイトルの罪ですね。