きた みた よんだ

みたりよんだりしたものを記録するブログ

【ジャーナリズム】男性漂流 男たちは何におびえているか

何に怯えているかというと「変化を強いられること」におびえている


婚活、育児、介護、老い、仕事…
変化に適応できず、追い詰められていく人たちと、克服した人たち。

一人一人の男性について数年から十年の長期間にわたって取材を続けてきた、定点観測ルポ。

「優秀な子供を育てた自分は立派な親だ」と思いたいがために、子供を抑圧するのに性別は関係無い。育児しか専念するものがなかったらそうなる。

というか、多様性とか変化する必要性がすごく強くなってて、適応できないと生きていけない世の中になってきてるんだな、と。

今まで男性が変化を強いられることがほとんどなかったから、変化に適応しているロールモデルが少ないし、結婚とか育児とか介護など、親世代は免除されてたことがふりかかってきて「こんなはずじゃなかった」「つらい」ってなってるんじゃないの?

孤独は人を殺す

人に自分の苦悩を打ち明けるだけで人は救われる。また、人に助けを求めるだけで生存率は上がる。
だから共感なんて何の意味もないとか言ってる自称理論派はさっさと滅ぼそう。

長時間労働or死」が最大の癌。

「会社で長時間、惜しみなく働き出世することが圧倒的正義である」という価値観が幅を利かせているせいで、そこから外れたらアイデンティティが一気に崩壊する人が減らない。
親の介護が必要な時、子は40〜50代になっているので、仕事をやめると再就職も難しい。
介護と仕事の板挟みになり、疲弊して追い詰められる。
これだけテクノロジーが栄えてるんだから、人の労力を減らす方向にもっていくのは容易なはず。
まずは日本の「時間をかけてる人ほど努力していてえらい」というしばき上げ根性から叩きなおすべき。
もう仕事だけしてれば人生オールOKな時代なんて、とっくに終わってるんだよ。

「自分は持ってるから、変わらなくてよい」と思ってるんじゃないの

私は不安や不満を好き勝手に言っているし、自分が抱えている問題が見えたらすぐに解決するために動こうと思うから、迷ったり悩んだりすることはほぼ無い。それは、持たざる者でい続けたから持ち得たものなのかもしれない。
介護に関しての不安は真に迫るものがあったし、共感もできる。しかし、「今まで目をそらしていたツケの取り立てが一気に来たんでしょ?」という冷たい視線を送ってしまう。

「不安に早く対処できた人は上向きの人生になっている」という言葉の通り、目の前のことをコツコツと積み上げていくしかないんだよな。

あと身体が資本。健康はだいじ。