【雑誌】olive(2018年1月号付録)
これはエンパワメントされる!
読んでて「自分もなにかしたい!」と思える、元気の出る書面でした。
当時はどうだったのかはわからないけど、これを東京で読めてた女の子が本当に羨ましいな!
私はオリーブ少女になれなかった地方出身なので(そもそも雑誌を見て情報を得るという習慣もなかった)実際のオリーブがどうだったかは知らないのですが…
読者と同年代かちょっとお姉さん(大抵駆け出しのモデルかアーティストをやってる、センスがキラリと光る女の子たち)が「最近これが好きなの!」「これが素敵なの!」と紹介するような形で、カルチャーやスポット、ファッションを紹介してるから嫌味がない。
「すごい、行ってみたい!着てみたい!食べてみたい!」と思わせる力がすごい。
18の頃Cancamの「モテるラーメンの食べ方」という記事を読んで「こんなことまで気にして生きなきゃダメなの…?」と絶望した自分に見せてやりたいです。
恋愛色は、登場するお姉さんたちがさらっとボーイフレンドに触れたりする程度で少なめ。そこがまた「彼氏?いるよ、こんな人」と軽く言われてる感じで、余計憧れる雰囲気でいいなぁ。あと「ZINE」ってやたらと連呼してしてるけどなんぞ?と思ったら、同人誌のことなのね。今も若い子は同人誌作ってるのかー呼び方がシャレオツだな。
そして完全復活した小沢健二さんの「ドゥワッチャライク−17回 邪悪、ヴェルデモート、あるいは田島カンナ」
岡崎京子原作リバーズエッジ映画化で、テーマソングも担当したからですね。
これが目的だったんですが、読んでなぜか笑いました。笑いながら読みました。
「若さは邪悪でキラキラしていて歳をとることができない」その通り。
昔はりりこみたいに全てを否定していたけど、今は邪悪も受け入れたと思う。そして私も歳をとった。それでいいと思えるようになったんです。
間違いに気づいて、小沢健二さんに比べるとたった4分の1の時間だけだけど、血反吐を吐きながらやり直したらおつりがきました。
小沢健二さんも完全復活して、さらにステキなものを作ってる、今が最高に嬉しい。今が過ぎていくことも含めて。
そして、「女は若く美しくないと価値がない」と言って自尊心を傷つけ金をむしる社会は、邪悪の根源以外の何者でもないな!
歳をとった私の視点で見たoliveは、邪悪だったころの私に読ませて、さらに邪悪さを燃え上がらせてほしいと思える雑誌でした。
その邪悪さはやがて夜明けのような穏やかさに変わる。
若さと美しさは 同義じゃないよ 若さは美しいけれども 美しさは若さではないよ 美はもっとあらゆるものを豊かにふくんでいるんだ。
本当はこの後の「ごらんこの空を」まで引用したかったけど、見当たらず。残念。
とりあえず、2018年は、死なない死なせないを目標にします。
まだ見ぬ新しい世界へ行くので。
POPEYE(ポパイ) 2018年 1月号 [ガールフレンド ’18。 別冊付録:OLIVE復活!]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/12/09
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映画版はなかったことにしてます。